イベント事後処理のためのクラウドストレージ

 各種クラウドを使用してイベントの準備を進めてきたのであった。
 プレゼンテーションファイルの事前領収のためにdropboxの使用を勧奨したところ、43件のうち29件がdropbox利用の提出となった(CD-Rメディアでの提出12件、未提出1件、悪質なアップロードを排除した1件を除く)。32人の人がdropboxを新規インストールして、そのうちの30人が共有フォルダへのアップロードに成功した。結果として大量の新規インストールをプロモートした筆者の(トンネル)アカウントには、ボーナス容量が上限までついた。
 つまり既に使用していた人はいなかった。ファイル共有をやるやらないにかかわらず、孤独で排他的で、信じられるのは自分だけというような業界団体なんだろう。というようなうがった考察はひとまずおいて、32人中2人(約6%)は共有設定に失敗していることを指摘しておきたい。こういう時のために、CD-Rに焼いて提出する逃げ道(従来の方法)を残しておくのは、冗長に見えても大切なことだ。
 それで、イベントが終わって記録写真のファイルをとりまとめると8 GB近い大作になるので、FlickrかPicasaWebあたりの有料スペースを借り上げなければならないと覚悟していたが、ボーナスでもらったDropboxのスペースに、ゆうゆうアップロードできてしまった。ギャラリーのURLを取得してブラウザからアクセスすると、フォトギャラリーの体裁でそこそこ表示されるし、スライドショーも用意されていて、全画面表示モードなどなかなかいける。イベント事後処理においてもdropboxの有用性は卓越している。
 一方、やってみて初めてわかったことだが、開催準備にあたってdropboxの共有フォルダで共同作業するにあたり、物の道理が分かっている同士ならquotaがないのがよろしいのだが、そうでない場合もあって、CD-Rの容量を越えるプレゼンファイル(実際にはムービーのzipファイル)をアップロードされて、大変困った。スナップショットをダウンロードするだけで半日かかってしまうのである。「.pptファイル限定、大きくても10 MB程度」と明記していても、勘違いする人は勘違いするらしく、前回はこれでいけたのになぜ今回はだめなのかと逆に食ってかかられたそうである。電話とメールで警告後も心がけが改まらず、「だって本番に間に合わないんだもん」という理由でこの人のファイルだけ排除してスナップショットを作成して間に合わせたのであった。
 dropboxにアップロードすれば、直前でもファイルの差し替えが可能というのは、物理的には正しいけれど、実際にはゆっくりとアップロードされたのがじんわりとダウンロードされてシンクするので、さすがに発表当日の早朝の変更に対応できるほどの余裕は運営側にはなく、開催2日前を締め切りにするのが関の山で、ファイルのフリーズ後の変更は当日の差し替えで対処してもらったのであった。[Web2.0]

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