夢で天界をさすらうーフィールド版 スカイアトラス

 本日帰宅時に郵便受けに入っていたフィールド版 スカイアトラスが、今回の衝動的な固め買いの最終便で、札幌市の古書店から届いたものである。お疲れモードで、冷や飯、冷や珈琲に文句をつけ、一時間の勉強時間の間も集中できない下の子に文句をつけながらスカイアトラスに見入って寝てしまって、翌朝まで目が覚めなかったというのであるが、本人に記憶なし。
 1988年に書かれた原著の翻訳版が、1991年に出たというのであるからかれこれウチの上の子とまん中の子くらいの年季が入った本なのである。いわく、「星図の分点は2000年にしてあるので、2010年くらいまではそのまま使えるでしょう」。本書のライフサイクルを20年とふんだ著者の読みはなかなか冴えているのであるが、筆者はちょうどend of life宣言の出た年に買ってしまったのである(たとえば、巻末には1990-1999年の天文現象、2000-2010年の天文現象のページがあって、それ以降はない)。
 amazon.co.jpの出版社の紹介文では「全天をカバーする6等級までの肉眼用星図」となっているが、普通の星図が製本された本を想像するとかなり距たりがある。見開きの右ページには肉眼用星図が確かに掲載されているのであるが、左ページはその領域で双眼鏡で観察可能な星雲・星団、恒星(変光星)、二重星がリストアップされ、いわば観光案内になっているのである。さらに、星図のページの方も、注目天体の周囲の拡大マップが全体の半分くらいを占めている。
 ちょうど食べ歩きガイドブックの、お店の詳細図のごとしであるが、これは著者が自分の体験にもとづいてそういう天界の名所ガイドブックを目指して編集したということらしい。[本]

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