NASA開発の新素材をそれほどありがたがる時代でもなくなってきたがーEagle Eyesで得た最高品質の視界はなかなかすごい

 旅と道具―佐貫亦男の旅のハードとソフトの集大成の中で、佐貫先生は戦中に購入したカールツァイス社製のウンブラールというサングラスの素晴らしさを絶賛しておられる。同種の製品の中で最も高いものであったというが、光線を弱め、物の色をくっきり美しく見せるというものであったらしい。その後フレームが壊れた時にはディスコンになっていて、それ以来同等性能品を探しているが見つからないとのことであった。
 筆者は、屋外ではクリップオンタイプのサングラスを着用するようにしている。何も敷地外通煙で面が割れるのを恐れてのことではない(いや少しはある)。2度の手術で取り戻した視力であるから網膜を大切にしたいという願いや人工水晶体で点光源の周りにフレアが発生しやすいという事情が根底にある。
 それでこれまでは好日ホームセンターサングラスコーナーでせいぜい2000円程度のものを購入して使ってきた。外してポケットに入れているときに徐々に傷がついてそろそろ見えにくくなってきたところで、好日ホームセンターまで出かける余裕がないのと、佐貫先生の最高級品を買いたまえというお薦めもあって、かねてタクティカルなお店のメルマガで拝見していたイーグルアイズ・クリップオン・サングラス を購入した。
 昨日届いていたのを本日試験運用。アンバーな色調の従来品からかけかえると、イーグルアイズは、ナトリウムランプで照明されたトンネルの中に入ったように感じるくらい黄色味が強い。「国際特許のトライレニュームゴールドレンズ」の動作原理について科学的な説明が十分になされているわけではないが、原理としては白黒写真で偏光フィルタにY2フィルタをかませて紫外線領域をカットして、コントラストを高くする原理に近いのではないだろうか。ともかく庭の植木の新芽のみずみずしさがくっきりと映える、その見え味は従来品とは一線を画すもので「最高質のビジョンを提供」に誇張はない。決して安い買い物ではなかったが、対価に見合った性能を得たと満足している。というのが使用者の個人的な印象である。ちなみに、商品説明文の中には紫外線と放射線との錯誤が見られるが、本製品に放射線防護の機能はないと考えるべきであろう。[野外活動]

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