現在あぶすとらくとのケバ取りに苦慮している。若いモンに手伝わせてはとの正論もあるが、自分の手で一度もあぶすとらくとを仕上げたことのない人には要求水準が高すぎるのは目に見えている。というので、どんどん投稿者本人に丸投げして、片付いていく(ほんとは返事待ちということであるが)割に消耗し、穏やかな怒りというか静かな絶望というか、言い知れぬ名状しがたい感情が心の底に沈澱してくる。これが人間を壊すというおーがないじんぐこみてぃというやつなのか。せめてCBC classicsでモーツァルトでも流しながら作業すれば、少しはインパクトが減るかもしれない。
永田豊志氏によれば、1日に2〜3時間におよぶすき間時間を活用して成果を出す時短仕事術に最適のヘッドフォンは、高いけど毎日のことであるからBOSEの「QuietComfort」なのだそうだ。
そういう現世の悩みを解脱した涅槃の坊主にも憧れる筆者であるが、Radio Macau《Acorder》に登場する女性が装着しているSenheiser HD25-SP2の艶っぽさはどうであろう(こちらはノイズキャンセリング機能はないので、誤解のないように)。amazon.co.jp購入者インプレッションの中には「とても1万円以上するものには見えないオモチャ」との酷評も散見されるが、半額セールで13,000円というのはお値頃感が高いように思われ、ほとんど買う気である。こちらは涅槃に対抗して「禅の高御座」とでも呼ぶべきか。
ユニットからのケーブルの引き出しが上向きになっているが、彼女の掛けているのはHD25-SP2で間違いないであろう。
ちなみに以前筆者の導入したSony MDR-NC32NXは、ある日ふとしたことで左耳ユニットがちぎれてしまった。もともと耳道の形が悪いのか左が大変落ちやすいのをぎゅうぎゅうねじこみすぎてこの災難あり。[ハードウェア]