世界の車窓から

 一昨日22時頃から晩ご飯も食べずに寝てしまって、夜中に起きてテレビをつけて、BS朝日で《世界の車窓から》を観た。総集編というのか、毎夜放送しているものを細切れにする前の状態というかなのであるが、これがなかなかよい。
 チョートク師の佃日記のどこかで、ヨーロッパの片隅で16 mmシネカメラを担いだ日本人青年に邂逅して、それが《世界の車窓から》のカメラマンさんだったというのを読んだことがあるのだが、今回拝見したのはHiVision録画によるものである。通しで眺めてみると実に周到に押さえるところを押さえたロケをしているように思える。駅周辺を絵葉書的に撮って、パンするとそこに列車が走っていたり、列車が発車するシーンでは、最後尾の窓から遠ざかるホームを押さえ、運転席の脇からはるかに続く線路と沿線の風景を写している。「何時何分発のどこそこ行きの列車で出発します」というようなナレーションには若干の鉄分もあるが、画そのものがほとんどの人に警戒心なく鉄分をしみこませるのではないだろうか。何か一種圧倒されるような気分で、ノルウェー編を観たのであった。[深夜番組]

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