昨日納品された。さすがに17インチディスプレイの広さ、テンキーがついたフルサイズのキーボードはタダものではない。リターンキーが筆者の好きな2列分の高さがあるタイプなのもうれしいことであって、これはひょっとすると仮想対抗機種の*acBook 17-inchを上回るのではないかとも思われる(ただし、[Shift]キーと[z]キーの間に[\]キーがあるというのが、意外と使いにくく、[Shift]キーを押そうとするたびに「¥」が増えていく)。タッチパッドのボタンが硬い点はやや困るところで、T61のラグジュアリーでしなやかなタッチを恋しく感じてしまうのである。まあ、マウスを使えばどうということもないのであるが…。
筐体の厚みは、ThinkPad T61やdynabook CX/45に等しく、面積的にはA3ノートであるからdynabook二枚分なのである。
スクリーンのピクセル数はThinkPad T61と同じなのであるが、2回りスケールアップした分ピクセルの荒さが目立つというほどのこともないし、色のにじみなども気にならない。
そういうわけで、DVDの再生(Windows Media Center経由)とか、ようつべのDJ Tiesto: Elements of Lifeをフルスクリーンで視聴してみると、なかなかの迫力で楽しめる。このくらいの負荷ならCeleron 1.66 GHzデュアルコアでまかなえるようであり、ファンのブンブン音もほとんどしない。スピーカーも、コンパクトノートと較べればスペースに余裕があるからだと思われるが、大きめのものがついていてなかなかの音質である。
もうひとつのサプライズは、筐体底面に、HDDのハッチが2つあるということだ。開けて確認はしていないが、500 GB SATAハードディスクを2枚搭載すると、1 TBノートPCにステップアップできるということではないかと思われる。
これで、USBワンセグチューナーをつけて普通にTVが見られたりするのなら、ブロードバンド環境のあるアパートで一人暮らしをはじめる学生さんにはオールインワンで使えるかもしれない。[ハードウェア]