釣り道具店潜入記

 夏の出張実験の機材搬入用に発泡スチロールの保冷箱が必要なのだが、近隣の百均やホームセンター系のお店には見当たらず、大変困ったことになっていた。昨晩見るともなく見ていた釣り道具店のチラシに「発泡クーラー18L 798円」を見つけ(なお、この大文字のLでlitreをあらわすのはかの自然誌の由緒正しい表記である…斜体ならさらに完璧であるが)、本日本店営業部のクライアントの合間にサイズを測りに行く。筆者の過去のイメージでは、釣具屋さんとは気難しそうなオヤジにびくびくしながら値段をきくようなところであって、おっかなびっくり店内に入ったら、若くて美人のおねえさんが、棚の上の発泡クーラーを下して見せてくださったり、いたれりつくせりなので感激してしまった。というか、この40年は、厚顔の美少年を気難しそうなオヤジに変身させるのに充分な年月であるともいえる。チラシにのっていた「ポケットが便利なメッシュベスト特価1980円」のマチ付きのポケットに魅かれ、ゴム引きの生地で仕立てられたトートバッグ(もちろんファスナーで密封可能)や透湿素材を用いたフィッシングウェアの半端でないヘビーデューティーさにメロメロになる。買わなかったのは、うかつにも所持金が不足していたためにほかならない。ついこの間まで休みの日に1日数時間も釣りチャンネルを観ていたくせに、竿や仕掛けにはまったく萌えないあたり、実際に釣りをするのはめんどくさいものとみえる。
 500 mLのメジウム瓶は頭がつかえるけれど100 mLなら大丈夫ということを確認して一箱調達。[BDU]

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