文献整理2009 season 3 (6) Evernoteを使う その2

 出社して、基幹PCにEvernoteをインストールする。最初のシンクロナイゼーションに午前中いっぱいかかったようであるが、ローカルのC:\Documents and Settings\user name\Local Settings\Application Data\Evernote\Databases\user_name.exbにクライアントデータベースができていて、そのサイズは534 MBということである。
 iPod touchにもEvernoteをインストールして、こちらでも閲覧可能となった(ただしPDF文書の表示はうまくいかんようである)。
 本日実験してみて、たとえばブラウザで論文のフルテキストのページを表示して、これをEvernoteでClipすると、全文が切り抜きできるわけであるが、この「ノート」の末尾にEvernoteソフトでPDFファイルをdrag&dropすると貼り付けられるということがわかった。すなわち「ノート」は、たとえば論文サイトのスナップショットか、論文PDFの1ページ目が表示されていて中身が一目でわかる視認性と、関連するすべてのファイルを貼りつけられGUIに管理できるという直観性を併せもっている。MindRaiderにはいくつものファイルにリンクを張れるよいところがあったのだが、ここだけはEvernote 3で実現するのは難しそうである。との不満は全面撤回しなければならない。
 日常生活のすべてのデジタルデータを管理するシステム(の一部の機能)を使って文献整理を行なうというシーズン3は、ひょっとすると邪道に見えるかもしれない。たとえばEvernoteから、整形されたリファレンスリストを出力することもできないし、検索結果にアカデミックでないノートが入るかもしれない。けれど、クリッピングしやすさ、読み返しやすさ、捜しやすさ、いずれの点においてもEvernoteは群を抜いていると思われる。何といってもブラウザと一体化しているし、ローカルにしっかりデータを持っていて、オフラインでの作業がちょうどうまい具合にサーバーとシンクするのもよい。
 そこで、「今日から始めるEvernoteで文献整理」としては、まず手持ちのPDFをアップロードしてノートを作っておいて、そこに論文の元サイトから全文を流し込んでも良いし、逆にPubMedGoogle Scholarからさがした全文HTML表示ページをクリッピングして豪華な全文の論文カードを作り、その下にダウンロードしたPDFを貼りつけてもよいわけである。筆者は昨日大量にアップロードした古い文献のアノテーションは老後の楽しみに取っておくことにして、一旦サーバーから抹消したのであるが、1か月(あと27日残っている)あたりのアップロード量が500 MBに制限されている(消去しても使用可能量が増えるわけではない)ため、ラスト50 MBの有効活用を図っているところである。[Win]

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