インペリアルホテル

 さすが日本を代表するホテル、深夜汗だらけで転がり込んだGパンポロシャツの、見ようによってはおうちのないヒトに見えなくもないおやじに対しても「ドレスコードが…」とかおっしゃっることもなく、「やぢを様かと思っておりましたヨ」と一言。これには素直に感激。
 もったいないことに有楽町方面が眺望できる24階のダブルの部屋のシングルユース。こういう部屋に泊まれるのは最初で最後ではないかと思われる。と言うので、疲れきっているのにハイな気分で上半分が雲に煙るような摩天楼の林立を眺める。ホームタウン界隈なら雨の日に飯盛山が雲に隠れるのであるから、感覚的には同じくらいの高さがあるのだろうか?などと考え始め、東京の人は山がないのでセメントで空洞だらけの直方体の山をこしらえているが、福岡なら飯盛山の山腹をくりぬいて住み家にするようなものではないかという考えにいたる。ここにいたって、高層ビル群が巨大な蟻塚に見えるのは、不思議でもなんでもない。

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