次世代のデジカメ

 今日は一日冷たい雨が降り続いて、これまで撮影した画像を整理したり読書したりライブCDのオーサリングしながら過ごす。
 この8年間のデジカメのハードウェアの進化は著しいものがあり、必要とされる基本的な性能はすでに達成されてしまって、今は顔検出などのあまり大したことではないスペックで差別化をはからなければならないところまで来てしまったように見受けられる。そしてまた、メモリーカードやハードディスクの大容量化やデータ転送スピードの高速化ともあいまって大変使いやすい環境になってきたことは間違いない。
 しかし、保存する画像の形式はrawかjpegかであって、これはこれ以上進化のしようもないわけである。とは言うものの、デジカメ画像にはEXIFという情報が付加され、撮影日時、撮影機器のメーカー、モデル名のほか露光データ、焦点距離などが書き込まれている。銀塩カメラの時代には、フィルムのフレームの端に小さく焼きこんでくれるような高級カメラを使うか、さもなければいちいちメモに書き付けるかでないと記録に残せなかったものが、いまやどんな安物のデジカメでもちゃんと記録されるのである。これは、各メーカーの喧伝するところではない(標準規格に準拠しているというだけで差別化には立たないからであろう)けれど、革命的なことではあるまいか。ものは考えようで、デジカメにGPS、気圧、気温、湿度、重力加速度などのセンサーもつけてしまって、撮影時のこれらのデータをEXIFに記録するような方向で各社が競えば、1-clickで撮影場所がGoogle Mapに表示されるというような展開も可能なわけである(GPSについてはすでに一部で実現されているようである)。しかし、月や火星の表面や「きぼう実験室」の中で撮影するときにはGPSは役に立たないかも…とか思いながら午睡からさめる。[カメラ]

本ブログではamazon associate広告を利用しています。