日没前後の生態を観察

 冬の間に河川改良工事が行われ、カワセミが止まり木にしていた木も草も中州ごとなくなってしまった。一体健在なのかどうかすら不明である。ほとほと途方に暮れながら川面を眺めていると、警戒心の強いアオサギを呼び寄せる少年とか、川岸で奇妙な歌を歌って目の前で60 cmはありそうな鯉をボイルさせるおばさんとか、なかなか普段お目にかかれない超能力者が対岸に入れ替わり立ち代り現れて退屈はしないのである…。
 ふと視界の中に高速で一直線に飛ぶカワセミが飛び込んできた。西岸で一部分撤去されずに残された領域を狩り場にしているようで、定点観測ポイントからはちょうどうまい具合に大部分見通しがきく。ワンドになったところの周囲の草木の枝に止まりながら魚の気配をうかがい、それでも見えにくい時は空中でホバリングして急降下ダイブ、また止まり木に戻る。という捕食行動を約1時間ほど連続して観察(これまでの最長記録)。昨年までは、狩り場を移動するためになかなか連続観察することも難しかったが、今年は狩り場が限られる分、カメラを三脚に据えておいても、遠いけれどなんとか撮れる。カワセミにとっては迷惑な話であろうが、筆者にとって今年はカワセミの当たり年というべきか。[カワセミ]

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