ったく、お子様ってやつは…

 買い物帰りに、室見川河畔公園で休憩。寒々とした曇りの日没まじかの公園にはほとんど人影なし。ふと、水面すれすれを巡航ミサイルのように高速で飛ぶ鳥が対岸の木の枝に止まったのに気がつく。目視ではほとんどわからないが、双眼鏡で川面をうかがうカワセミの赤茶色の腹を確認、撮影準備を始める。
 カワセミは行動が俊敏すぎるので、これまでの接近遭遇撮影では手持ちのズームレンズで引っ張るのがせいぜいであった。今回は遠いけれど、こちらの存在を意識させていない分、三脚に載せた500 mmレンズで狙ってダイビングをコマ撮りで記録できるチャンスである。水面もフレームに入れて待期。
 近くに飛んできたスズメにガンをとばしたりしているのを撮影するうち、飛んだ!と連写を始めたら、ダイブせずに上流の方に飛んでいってしまった。ファインダーから目を外すと、カワセミの止まっていたところから5 mくらいの川べりに、2歳くらいの女の子と父親が出てきて川に石投げをしている幸せな光景が目に入る。これでは安全半径をひろくとるカワセミが逃げて当然である。千載一遇のチャンスであっただけに、悔しいけれど、どうしようもない。[カワセミ]

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