カール・セーガン 科学と悪霊を語る

  最近のお風呂読書本。「COSMOS」とは異なり、本書にはどちらかというと人間(心理)観察の書のような趣きがあって、カール・セーガン博士の興味は、古今の錬金術、UFO話、火星人、ミステリーサークルなどの似非科学ネタを人々はやすやすと信じてしまったのはなぜかということの分析に向かっている。まさにかつぐ人とかつがれる人の歴史は繰り返すということを痛感。
 「宇宙人がいない」と主張する本書よりも「宇宙人はしょっちゅう地球に来ているが、混乱を恐れて政府がひたかくしにしている」とする本の方が売れるという「予言」の通り、本書は残念ながら絶版になってしまっている。
 ひるどきの番組で○の氏あたりから「もうだまされない!脳の活性化に最適!」と薦めてもらったら再版本がバカ売れするのではないかと思うのだが。[本]

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