Re:「もうグーグルでなくてもいいんじゃないか?」という見方

 来月はじめにサイトのポート番号を切り替えて満1年になる。切り替え早々、サーチエンジン、というよりGoogle対策で、Google Sitemapsを設置して、新アドレスをクローラーに紹介したのであったが、なぜか、Googleよりも先にAsk Jeevesのクローラーが出現して、本来わからないはずのsitemapのありかを知っているような挙動をするのであった。
 というので、Googleで自分の記事を検索しても古いポート番号のついたリンク切れのデータしか引けないという、いわばGoogle八分状態で、リンク元にはあっという間に新しいURLに書き換わってノイジーなクエリーでヒットするyahoo検索の中に、ポツポツとGoogleからの知的なクエリが入ることもある。という状態で1年を経過したわけである。
 それでもGoogleWeb2.0サービスの魅力にメロメロである。特にGoogle Calendarの魅力はクリックしてドラッグして時間帯を指定して、用件を書き込めば登録できるという、そのトータルの使いやすさにある。行く先々にデスクトップ端末がころがっている場合、これほど便利なスケジューラーはない。ところが、Google Calendarがモバイルに対応していないこともあって、W-ZERO[es]を使い始めてからは、仲介役のOutlookとの親和性のなさに苦労した。幸い、オープンソースOutlookアドオンをかませることによってほぼ自動シンク可能になった。といってもW-ZERO[es]で入力したデータがGoogle Calendarに反映されることはなく、あくまでもGoogle Calendarのマスターデータの持ち出しとなる。
 ところが、つい先日筆者のW-ZERO3共同戦線の戦友からの通信によって、Yahooの非日本版のカレンダーなら、オンラインのカレンダー画面の同期ボタンをクリックするだけでPC本体のOutlookと同期が取れるということを知った。もともとモバイル・ケータイに対応できているので、日本のモバイル版でOutlook mobileと同期が取れる機能がつけば、Google Calendarよりも使いやすくなる可能性がある。
 Google Desktop Searchも、PDFで文献管理したり、検索結果をタイムラインでさかのぼって「確か見たはず」のページを探したり、文書のバージョン管理をする上で欠かせないのであるが、デスクトップに常駐するウィジェットの類はすべてOFFにしている。それと、これは好みがあるかもしれないが、SPAMメールの内容までいちいちインデクシングされていて、なかなか容易には検索対象から外せないのはいかがなものかと思っていた。この記事では、Yahoo! Desktop Searchの方が優れているのではないかというNeedleman氏の主張が紹介されている。たしかに、Yahoo! desktop widget (Konfabulator)の、MacOSXダッシュボードにパチられたほどのできのウィジェットとも連携できる。ただし、膨大なマシンタイムを費やして作ったインデクスを捨てるのは忍びないのと、Y!本家の検索エンジンであまりにも見当違いのクエリでマッチする不信感のため、なかなかすっぱり「GからYへ!」という気勢が上がらないわけである。
 と言いながら、ミッションクリティカルなHALcaにインストールしてみるが、非常に荒っぽいインプレッションとしては「まだだめなんじゃないか?」という印象なり。入力の手間や同期の取りにくさ、ブラウザ上でインターネット上の結果と合わせて見ることができない検索、などなど手ざわりの部分で拒否反応を起こしているような気もするが。
 

本ブログではamazon associate広告を利用しています。