細野晴臣:銀河鉄道の夜

 
 2300時を回る頃退社。快晴の空の下、室見河畔のベンチに寝転んで、双眼鏡にて星野観察。河原で花火をする厨坊殿なども、この時間帯になると見当たらず、神秘的な雰囲気となる。飯盛山の上に傾きつつ沈んでいくさそり座を眺めながら、「あヽここがじぶんにとってのプリオシン海岸なのだ」と、すっかりジョバンニ気分で考え始める。「いったいほんとうの幸いとはなんだろう」。
 残念なことにW41Tにはまだ「銀河鉄道の夜」のサウンドトラックは入ってなかったのであるが、地球上で一番マッチする曲であったに違いない。
 銀河の南の果てが、室見の上流につながっているというのは(おそらく)北上川とは逆である。もし宮澤賢治が福岡市生まれなら、銀鉄のストーリーはかなり違っていただろうとか考えているうちに、いつの間にか銀河のほとりを走る客車に乗っているのであった。[W41T]

本ブログではamazon associate広告を利用しています。