脊柱に関する彼我の認識の違いについて

 輸入再停止となった米国産牛肉について、米国の政府も業者も「これは食品安全の問題ではなく、約束を破ったという道義上の問題だけの話だ」とおっしゃっている。「もし西海岸に出荷したのなら安全な牛肉として問題なく使用されたであろう」との趣旨の(日本のマスコミが言うところの)開き直りもステートメントされているという。
 日本は、理不尽に高い基準を設けて、輸入を阻害しようとしているのだろうか。あるいは、大貧民ゲームのように安全なところだけ米国から献上させようとしているのか。いまの報道は、その辺をはっきりさせないまま、米国の検査が杜撰だという感情論に陥っているようにお見受けする。
 筆者が今回のニュースを最初に聞いたときの感想は「じゃあテールスープはだめなのか」という低レベルなものであった。山内名誉教授の霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第165回)06/22/2005を読んで、「牛、人のいずれでも、(BSEあるいは変異型ヤコブ病を)発病すれば百パーセント死亡します。ほかの食品中毒などとは、まったく異なる難しい問題を抱えた病気ということを、はっきり認識しなければなりません。」という、ことの重大さを認識したのであった。山内教授は、彼我の違いをサーベイランスとスクリーニングの違いとして説明しておられるが、ここのところ残念ながらなかなかわかりにくい。
 追記:うちは子どもが3人とも食べ盛りになってテールスープなど夢のまた夢。ご飯さえ残っていないことが多いです(泣[健康]

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