35 mm銀塩マジカメバブルの終焉

 自分の生まれる前のことなど遠い昔のようであるが、年とって年長の叔父が鬼籍に入ったりするのをきっかけに、つらつら考えてみて、人の一生は長いように見えて短いものであるなと思ったりする。これを歴史的な視点と言うのか、単に年とって大雑把さに磨きがかかっただけなのかは後世の歴史家の判断に任せて…というのは冗談として…
 気がついてみたら、京セラがContaxブランドから撤退、Nikonフィルムカメラの新規開発を停止、Minoltaがカメラ部門から撤退するにあたり、αシリーズの資産をSonyに引き継ぐ事態になっているらしい。まあ、今フィルムが消費されているとするなら、それはほんとのプロフェッショナルとレンズ付きフィルムだけなのかもしれないので、35 mm銀塩マジカメを作っても売れるとは思えず。第2次大戦前にオスカーバルナックが開発したライカに始まり、戦後に勃興した35 mm銀塩マジカメバブルは、ここに終焉を迎えたという見方も成り立つであろうか。とはいえ、銀塩マジカメが唯一の映像記録装置であった時代はむしろ短くて、ビデオ、デジカメ、そしてデジタルビデオのバブルが相次いでいるわけなので、本当の終焉はもっとずっと以前に来ていたのかもしれない。
 マジカメ事業の業務縮小はやむを得ないとしても、愛用のDimage Xtの後継機も出なくなるとすれば寂しい限りなり。デジタルαはフランジバックの加減でマウントアダプターを介した各種レンズの使用ボディーとして検討したことがあったが、記憶メディアメモリースティックだと(以下略)なのでミノルタαデジタルボディーをあわてて確保しておいた方がよいのかどうか、情報を分析。現時点では各種レンズマウント用のアダプターも入手しがたし。[カメラ]

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