ケーブルのDチャンネルでBBC制作「Thread of Life(邦題は失念)」を拝見

 思い切り誤解を恐れずに書くと、ゲノムやら進化やら盛り沢山で消化不良。
 ヒトとチンパンジーの遺伝子の違いはわずかだけど、人間が圧倒的に賢いのは「遺伝子の発現調節が優れているから」なんて、ヒト以外の生物の遺伝子発現の網羅的解析をやっている研究者が聞いたら卒倒するであろう。
 黒人夫婦に連続して3人のアルビノが誕生した例などは、アフリカ人類起源説に対してコケイジャンが持っているある種の偏見的な疑問に対する啓示に満ちたものだったのではないかとさえ、思われる。この例も含め、数例の遺伝病家族が取り上げられたけれど、西欧諸国に「ヒトゲノム・遺伝子研究における倫理指針」などないのでは?というくらい、遺伝子解析を担当した医師は饒舌だし、患者の家族の顔にモザイクもかかっていないし、プライバシーに対する配慮があまりに希薄であるように思われてならない。

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