交換で引き渡すPortege 3110CTもチューニング完了である。HDをフォーマットして再インストール直後のWinMeは、きびきび不明確なところなく動くものなり。一通りのセットアップを終了、ワードプロセッサとしてiText、画像ビュワーには、おなじみのLinarをインストール。仕上げに筐体を磨く。
作業の間つい口ずさんだのがこの歌である。惜別の情はHDフォーマット寸前が最高であった。すなわち、HDに記憶されたデジタルデータに情が移っていたことを、はからずも発見。このハードウェアは、あくまで「車道に落として車に引かれてもそう長く嘆かなくてすむ」もので、耐久消費財にはあらず。データはバックアップDVD-RAMを経て、今はLet's noteに生きている。
情の移る対象が複製可能であるということは、なんと幸せであろうか。ちょっとした誤解から人妻になってしまった元恋人の複製を作って人生をリスタートできるなら、古今の悲恋物語はすべからく理解不能な悶々でしかなくなるに違いなし。
