下渕頭首工下流右岸の円形分水工探訪


 薄曇の日曜日となる。CEOに探査を提案したら却下されたので、単身地下鉄•西鉄を乗り継いで甘木駅からはレンタサイクルで行こうと考え、その前にと冬季の夜間バイクトレック必需品の防寒帽、手袋などをまとめて洗濯しながら、長征一式をメインテナンスしているうちにCEOの気が変わったので、たまたま居合わせた下の子も連れてMake a wish号にて出発。
 都市高速から九州道大分道を進んで甘木インターで下りる。後は進路を秋月方面に取り、町の西側を流れている小石原川の西側の土手道を遡行するとあっという間にたどり着くのである。あまりにも近いので、一度通り過ぎてしまったが、引き返して内田鈑金塗装工業のガレージと町内のゲートボール場の間に発見。
 溢流型の分水工を拝見するのは初めてである。円形の分水槽をとり囲む分水路も優美なカーブを描いていて、サイクロトロンにも似た美しさがある。どの角度から見ても惚れ惚れするばかりである。周囲にはフェンスがはりめぐらされているので、水の流れている部分を見ようとすると、フェンスにはりつかなければならず、全体像をおさえるには脚立か熱気球がほしいところである。

 分水槽の直径、深さを目測しておけばよかったと後悔するが、その場では夢中になって忘れてしまい、後の祭りになるのが常である。ある程度の高さはあって、水はざーっという感じに流れている。分水路には深さ数センチくらいの水が流れていて、最大設計流量の数%程度と考えられた。外壁には最大水位の跡がついていて、溢出した水が外槽いっぱいに流れるように運用されていることがうかがわれる。そうなると、かなりザアザアあるいは轟々とした水音が響くのではないかと思われる。田植えの頃の稼働のようすをぜひまた見てみたいと思う。

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