天体写真で自作カレンダーを作る方法|画像準備からコンビニプリントまで解説

撮りためた写真を活用して、自作フォトカレンダーを作成しました。
本記事では、画像準備(解像度・サイズ)、レイアウト方法、印刷設定(A4・300dpi目安)、コンビニプリントの注意点、実際にかかった費用まで、初心者でも再現できる手順をまとめています。

改訂 2026-04-01 今月のカレンダーにかけかえました

天体写真で自作カレンダーを作ろうと思った理由

 8か月間撮りためた天体写真を活用し、月めくりカレンダーを作成した。

準備するもの(画像サイズ・解像度の目安)

スマホ画像でもOK? ー画像サイズ

 最近のデジカメ・スマホ等に搭載されている24MP(24メガピクセル)カメラで撮影した画像は、6000✕4000ピクセルのサイズがある。
 カレンダーに使う画像として充分すぎるクオリティを持っている。

推奨解像度

 コンビニプリントのカラーレーザープリンタは、最高解像度300 dpi(ドット/インチ)でプリントできる。
 せっかくのプリントアウトなのだからプリンタの性能を活かしきって、画像の魅力を余すことなく表現したい。
 ピクセル=ドット、インチ=2.54 cmで換算すると、デジカメ・スマホ画像をなめらかにプリントできる最大サイズは、50センチ(20インチ)✕33.5センチ(13.3インチ)なので、A3サイズ(42.0✕29.7)でも滑らかに印刷できる。

トリミングした画像でも使える? ートリミングした画像のサイズとプリント解像度

 しかし実際には、撮った後でトリミングした画像をレイアウトで拡大して使うことが多いと思われる。
 ページ1面に横向きの画像一枚をレイアウトして印刷するとき、用紙サイズ別に、必要な元画像ピクセル数をまとめると次の通り。300 dpiでなめらかに、または200 dpiでそれほどジャギらせずにFAX並みにプリントできるピクセル数を想定している。

用紙規格 サイズ(cm✕cm) 画像の推奨ピクセル数(300 dpi印刷時) 推奨ピクセル数(200 dpi印刷時)
A3 42.0 × 29.7 4950✕3510 3300✕2340
A4 29.7 × 21.0 3510✕2490 2340✕1660
A5 21.0 × 14.8 2490✕1740 1660✕1160
B4 36.4 × 25.7 4296✕3030 2860✕2020
B5 25.7 × 18.2 3030✕2160 2020✕1420

縦横比の注意

 紙の寸法の縦横比*1は、1.414:1となっており、デジカメ等の画像の縦横比*21.50:1とは比率が異なるので、ページレイアウトの際に拡大縮小によって余白を調整する。

カレンダーレイアウトの作り方

 完成イメージとしては、

  1. 12か月分を一ページにまとめているカレンダー
  2. 月ごとにめくっていく年間12ページのカレンダー
  3. 月ごとにめくっていく小冊子体で、見開きページの半分がその月の月位相のカレンダー、もう半分に天体写真を配するカレンダー

などが考えられる。
 筆者は天文生活で月齢によって月の出ていない時間帯を把握したかったので、3番目のイメージで作業した。

自作カレンダー 月位相 コンビニプリント

月位相のカレンダーについては、Starwalk 2から大いにインスピレーションを頂戴した。ここに敬意をもって報告させていただく。

自分でレイアウトする方法

 カレンダーの作成は、PowerPointを用いて行った。

 なお、編集を始める前に、ファイル→設定→オプション→詳細設定→イメージのサイズと画質で画像の圧縮は行わず、最高画質をキープするように設定した。

 これを行わないと、作っているカレンダーを保存する際にPowerPointが画像を圧縮してしまい、せっかくの画像のクオリティがボロボロになっていたりするので要注意である。

カレンダーのページの作り方(文字配置の注意)
  • 5行7列の表を作って、お好みの書体で日にちを書き込む。
  • 土・日曜、祝祭日は色で区別することにすると~曜日の説明行を省略できる。
  • 月によって始まりの曜日が異なるが、同じ始まりの月があれば複製して使う(ただし祝祭日の消し忘れに注意)
  • 一旦レイアウトが決まると、週の高さのサイズに合わせた画像を、日々の間隔で並べた背景を作ることもできる
PowerPoint以外でもできる? ー

 画像と文字とを配置してPDFに保存できるプレゼン用のソフトウェアなら、きっとできます!

印刷設定のポイント(用紙サイズ・費用)

A4 / A3か

 大きく作れば見栄えがよいのは間違いない。
 その一方で、高画質の画像データを貼り付けているので、A3用紙への両面プリントを利用した冊子体プリントの場合に、コピー機の処理能力を越えてプリントアウトできなった経験がある。
  その時の「症状」は、11.9 MBのPDFデータをフラッシュメモリから読み込せようとしたら、30分近く「読み取り中です…」状態で待たされた後「異常終了しました。最初からやり直してください。」メッセージが出ることであった。
  出力する用紙サイズを一回り小さくA4用紙に設定したところ、元のままのデータを特に時間もかけずに読み込んで、プリントアウトに成功した。ご参考になるだろうか。

マット紙か光沢紙か

 コンビニプリントでは用紙の選択の自由はなく、光沢紙一択である。
 クオリティを追求するためには最適と思われるが、エンピツや水性ペンで予定を記入するにはマット紙の方が好ましいかもしれない。

コンビニ印刷 or 自宅プリンタ

 コンビニにはPDFに焼いたファイルをUSBフラッシュディスクで持ち込む。
 コピー機にもよると思われるが、USBフラッシュディスクのほかにSDXCメモリカードも使えるところが多い。

実際にかかった費用

  800円:A4用紙両面カラープリント8枚、A5版32ページ冊子体(表紙・裏表紙含む)。

完成してわかったこと(よかった点・改善点)

感想

 紙焼きを手にして、達成感の喜びに震えている自分に驚いた。
 「撮る楽しみ」だけでなく、「天体写真を手にする」楽しみを実感した。
 この「自己肯定感」を、新たな挑戦と成長の糧にしていきたい。

改善点

 予定の書き込み欄を設けたり、画像の完成度を上げたり――次に試したいことがいくつも見つかった。

まとめ|プレゼン用ソフトと趣味の写真、それにコンビニプリント機。手元にあるものだけで、思いのほか満足のいくマイカレンダーができた。

*1:白銀比と呼ばれているらしい。

*2:PENTAX KPの場合

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