没入感のある寝心地を求めて(2)その後

 ここ1か月、ソファのベースは部屋の壁に立てかけておいて、ビーズクッションとハンモックとで寝比べてみた。どちらも一長一短があって、ビーズクッションは蟻地獄のようにもがいてももがいてもなかなか起き上がれないし、ハンモックには、未知の大地に向かって大洋に一人で漕ぎ出したカヌーで寝ているかのような浮遊感があるが、慣れるまでは腰痛になったりした。
 ハンモックで寝た回数の方がやや優勢で、バランスをとりながら寝返りを打ったりあぐらをかいたりすることもできるようになって、腰痛もそれほど気にならなくなった。ただし、若干寸法が足りないので足がはみ出すのが気になって寝付けなかったり、起きた直後に身体の凝りを感じていた。また、少し涼しくなってくると、布地を通して下から冷えるのが予感されるようになってきた。
 ちょうどその頃、amazon.co.jpで目をつけていたエアマットが、タイムセール品になったので購入した。表面が鶏卵を入れて売っているケースのように凸凹しているが、空気圧を調節して凸部分が尖りすぎないように、しかし体重がかかってもペッタラコにならないように、いい具合に調整してソファのベースの上に乗せる。試しに横になってみると、身体がこれまでの1か月の寝不足を取り戻したいかのように眠気が襲ってくる。

 どうやら求めていたのはこのあたりで、筆者にはまだまだ眠りの底へとどこまでも深く没入していくのには適応できそうもない。
 タイムセールではあわせてハイドレーションバッグを購入した。以前ビーチコーミング中に飲料水を切らして遭難寸前まで追い詰められ、なんとか九死に一生を得た教訓から、水を入れて持って行くのに使っていた1.5 Lナルジェンボトルを、昨年夜間ワークアウトに出かける折に慢性硬膜下血腫の影響で玄関先で取り落として割ってしまったことから、再開に向けて川上和人博士のリコメンドで揃えることにした。以前買ったものはいつまでたっても「絵の具くささ」が抜けず、実戦配備を断念したこともあったが、今回の製品はレモン1個を用いた匂いの抜き方が紹介されている。早速試してみると、レモン果汁の中の繊維の部分が早速接続口に詰まってしまったようである。解凍後にうまく取り除けるとよいのだが。 考えてみると、これで大人の秘密基地の「食(飲水)」と「住」とが整備できたともいえる。

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