美しい場所を探険するのは価値がある

 《人類月に立つ》の《ガリレオは正しかった(Apollo 15号)》の回に、ミッションの検討会議の席上、(たしか船長の)サウンドバイトが2つの着陸候補地点をめぐる議論をおさめ、アペニン山脈の麓のハドレー谷に決定したエピソードが出てくる。
 と理解していたが、Wikipedia(あるいはその引用元の《Two sides of the Moon》)によると、David Scott船長は

(Hadley) had more variety. There is a certain intangible quality which drives the spirit of exploration and I felt that Hadley had it. Besides it looked beautiful and usually when things look good they are good."

とあまり切れ味鋭いタンカを切ったわけではない。着陸時の安全を心配して別の候補地を推した反対者の心情に配慮して、David Scott船長はしっかり言葉数を尽くして説得した、というべきだろうか。気配り者だったのかどうか、原典にあたって調べる日が来るだろうか。 

 たとえ月に行かなくても、人生いたるところに美しいランドスケープがあり、探険すべき場所がある。そういう意味では、このブログのほとんどのエントリには《美しい場所の探険》タグを打てるかもしれない。今後も探険は続く。

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