計算したい(18)OCuLinkアダプタ設置、ATX電源単体起動のためのhack、BitLocker回復の果てに見えたもの

 先達西川氏の記事を参考に、UM890 Proの天板を外して、二枚目のNVMe端子に付属部品のOCuLinkアダプターを設置する。
 そのOCuLink端子に、あらかじめ調達しておいたアダプタとケーブルを用いて、動作確認ずみのQuadro P400を接続。

 Windowsを起動しても、デバイスドライバに不明デバイスとしてさえ認識されていない。Quadro P400には冷却ファン用の補助電源端子がなかったので外部補助電源をつながずにやっていたが、冷却用ファンも回ってない。
 そこで、これまたあらかじめ調達していたATX電源を開封して、OCuLinkアダプターのSATA端子に給電する。ATX電源のスイッチON!…ところがATX電源のファンもGPUのファンも一向に回らず。名門会社の製品に初期不良なんてことがあるのかと疑ってしまったが、実はATX電源はスイッチONしても単独で動作することはない(ことをこの時初めて再認識)。下記ページを参考にクリップで16 pinと17 pinとの短絡ピンを作って、ATX電源の単体起動に成功する。
help.corsair.com
 給電したP400をUM890 ProにOCuLink接続した状態で、Windowsを起動する。あとはドライバのインストールのみ!と喜んだのもつかの間、起動中にセキュア設定が変更されたため(というような理由で)「BitLocker回復」を迫られる。頼んだ覚えもないのだが、ともかくBitLockerのキーを入れないとWindowsの起動もでき(ず、おそらくOS再インストールしか選択の余地が)ない状況に追い込まれる。
 表示されるヒントに従って、X400でmicrosoftのサイトにログインしてみたら、UM890 ProのWindowsを初期設定したアカウントにBitLockerのキーがぶら下がっていた…それをメモってUM890 ProのBitLocker回復画面に戻って入力。
 やっと元通りにWindowsを再起動できるようになったところでP400のドライバをインストール。上掲のOCuLinkアダプタとケーブルの動作チェックができた。
 ついでにLM studioを起動して、Llama 3.1 70B Q5を読み込もうとすると…

 ここまで遠い遠い旅をしてきて、さすがにがっくりこなかったといえばウソになるが、外部GPUをつないでSoC内蔵Radeon 780Mを殺して使うことで、かなりシビアにVRAMの必要量を測定できることがわかった。使いでのあるGPUを、中古でもよいので安く導入しようというときに、最低限必要なRAM容量がクリアできないと安物買いのなんとやらになってしまう警告と捉えるべきなのであろう。
 96 GB(48 GBx2) DDR5-5600 SO-DIMMでRAM容量が増えるのを待って、Radeon 780MとわけあうRAMの容量やシステムの挙動を確認したうえで、必要なVRAM分のGPUを買い足すという、賢い戦略のためのデータのとり方が見えてきた。 後日記(2024-08-20)>その後もOCuLink接続を変えて起動するたびにBitLocker回復を強要されている。

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