前日夜から雨天となり、ワークアウトにも出られないのでふて寝。
暁に目を覚まし、始発の地下鉄が走り出す頃に朝風呂からあがる。雨が小ぶりになったので、明け方の人のいない時間帯にテンジン警固公園の中村晋也《春を奏でる》をcold LiDAR scanningしようと支度して6時に出発。
読みが当たって、公園にはお掃除の方、イベントの準備を始める方くらいしかいらっしゃらないのではあるが、take 3まで粘ってもうまくいかず。
ここまで来てうまくいかないのでは帰るに帰れない…ということで博多駅に出て新幹線で小倉駅に移動。
モノレールで香春口三萩野駅に移動し、徒歩でメディアドームの横の三萩野公園で高橋剛作品を発見。《錬生》と書かれた銘板が設置されているので、これが作品名であろう。酒田市美術館収蔵《レッスン》との比較のためにScaniverse上で同じアングルになる角度からスナップショットを撮ってみると、この二体が(おそらくは名古屋市に設置されている《錬成》とも)同型異体であることは間違いなさそうである。
www.sakata-art-museum.jp
時に小雨模様の中、take 2でpractically perfectな撮像ができたのに自信を得て、中村晋也作品を求めて折尾駅に移動するが、駅舎改築にともなう工事中の駅前ロータリーでブルーシートに包まれているようで、また今度とさせていただく。
引き続き穴生駅前に移動して《陽春》を試みるが、take 4まで試してもうまくいかず。
高橋剛作品は実に繊細にスキャンできているのに、中村晋也作品はことごとく失敗するのはなぜなのであろうか。LiDARによる記録を拒むその特質はどこから来るのか。浦山一雄作品の一気スキャンをしてみると謎が解けないかと、関門トンネルを渡って下関に乗り込む。
下関駅から徒歩10分程度で、Google Streetviewで予習していた通りの下関市民会館に到着。
このあたりから急に快晴になって、逆光になる部分でLiDARの動作が不安定になるのではと心配したが、表玄関の4体の浦山一雄作品はいずれも最初のtakeでうまく撮像できた。太陽が動いてLiDARユニットに直射日光が差さない時間帯を選んでスキャンするのがよいと思われるが、なかなかそうも言っていられないのがtouristのつらいところである。
さらに、横の庭園には、加藤昭作品が5体設置されているのに圧倒された。そのうち両端の二体をスキャンさせていただいて、満足して帰ってくる。
今回の彫像はいずれも地上高3 m程度あって、上からの角度のスキャンのためにどうしても延長ロッドにつけなければならず、ベルトにつけているバッテリとクーリングユニットとの距離は1.5 mでは足りないことに気がついた。
後日記(2023-03-23)>早速3 mのUSBケーブルを調達。これならもう少し長い自撮り棒でも対応可能である。
一方で、比較明合成撮影をしていた頃と比べると、交通系ICカードを兼ねるiPhone 14 Pro以外の機材としては、自撮り棒とクーリングユニットはコートのポケットに収め、モバイルバッテリはベルトに提げて移動中はiPhoneに充電し、撮像中はクーリングユニットに給電した。春から夏にかけてはベストのポケットにおさめていくのがよさそうに思われる。