一転して快晴の朝。ソーラーライトとProTrekを充電しながら豆御殿号の整備。新春輪行ツアーのための準備なり。まだまだ遠い未来のことのように思っていたが、気がつけば10日後に迫っている。キャリーカートをどう積むかが未解決で、やや焦るのだが、まだ答えが出ない。
フォールディングバイクのPanasonic Beans Houseは、2013年に買って良かったものの一つであろう。輪行の旅専用車としては重すぎるけれど、普段乗り用として十分な耐久性もあるし、それほど高価な自転車ではないから、平素から乗りこなして調子を整えておける。これは大事なポイントであろう。よそ行きの靴を履いて行って旅先で靴擦れになってしまってはしようがない。普段履きのツッカケのように、ちょっと折り畳んで日常生活からわずかにはみ出す感覚の輪行に出かけるにはなかなかよい。
ギアの高速化は来年に向けての課題である。オリジナルのリアスプロケット(Shimano MF-TZ21)のamazon.co.jp価格は、驚くなかれ800円くらいである。《のぐちやすお:自転車漂流講座》によれば、氏の世界一周の84,665 kmツーリングではフリーギアを7つ乗り潰したというのである。筆者のパナソニックEasy RiderにつけられたMF-TZ21の寿命は、約20,000 kmであったと推定される。地球の1/4周をカバーできるほどの800円はほかにないのではないか。
ただし、残念ながら、MF-TZ21のトップギアは14歯で巡航スピードは20 km/hあたりがせいぜいであるし、ローの28歯の登攀性能も凡庸なものと言わざるを得ず。Shimanoがこのボスフリーリアスプロケットの製品シリーズをディスコンにしたため、歯数の少ないトップギアの純正品は入手不可能ということだ。探してみると、DNPというメーカーでボスフリーの7枚モノ(11-13-15-18-21-24-34)というのが4000円ほどで見つかる。800円と比較するとものすごく高く感じるうえに、7枚モノに入れ換えるには、シフトレバー、チェーン、ディレーラーをもまた、ごっそり換えなければならない。しかしトップギア11歯の加速とともにロー側の34歯ギアは、天空の道を登る際にきっと重宝するに違いない。というので、これを持ち込んでどのくらいでお願いできるか、交渉の予定である。
愛好者三號でNHK-FMを聴きながらチェーンウォッシャーに灯油を入れて長征一式と豆御殿号のチェーンを洗う。約6か月の間にこれほど砂を拾っていたとは、とびっくりするほど汚れていた。PTFEルーブを差して、テフロンファブリックの絨毯の上を滑走する感覚がよみがえったことを確認。