シリーズ終盤に思いつきでルールを改訂され、約半分の暗号文書について一からの作り直しを余儀なくされた。これは、完全にパワハラだと腹を立てているのである。しかしながらもう刷り上がっているはずなのに、アイツのせいで遅れてしまったなどと言われたくないから、まだ画像が小さすぎるとか大きすぎるとお直しを要求されたら、即刻直さなければならない。
元の画像ファイルが、画像保管庫にjpgで見つかると苦労しないのであるが、中にはオリジナルではなくて、Word文書からcopy & pasteしたものもある。オリジナル文書を見つけて開き、画像を選択、コピーして、GIMPの新しいウィンドウにペーストしようとするのに、「スクラップブックに画像はありません」とダメ出しを食らって窮地に立つ。
瀕死の状態で検索して体得した起死回生の技が、《Word文書を「html文書として保存」する拳》である。文書の中の画像は抽出され、それぞれ文書名.filesというフォルダの中に保存される。どうも文書中でリサイズして使っているサイズのものとオリジナルサイズのものとが名前を変えて別々に保存されるようである。ありがた迷惑なお節介ばかりと思っていた付加機能に助けられ、都合のよい方をGIMPで微調整してただちに出荷。出荷後間もなくはたきかけ終了ランプが点灯し、今年のシリーズが終了。貼りまくった画像のうちの数枚を使いたいというような場合に最大の効力を発揮するに違いない拳である。