わが家のカーナビはSpacemachine PND-533Xである。取扱説明書によれば、世界測地系の緯度経度で行き先を指定することが可能である。
一方で、iPadのMy maps editorなら、Google mapの全国円筒分水・円形分水マップや野外彫刻のマイマップを読み込むことが可能なのであるが、これはもちろんKMLファイルでエクスポートされているのであろう(と勝手に考えている)。これが野外で使えないのは、ベースとなるGoogle mapをオンデマンドで読み込む手段がないためである。
何だか、Google calendarとスマホの相互syncに相当辛苦していた頃を思い出して、歴史は繰り返すものだと思う。結局のところ、独自にデータを蓄える携帯端末にデータをsyncするのではなく、いつでもどこでもクラウドのデータを参照できるようにするのが理想的な運用法であることを考えると、iPadあるいはandroidスマートホンのaquosphone 006SHをLTE対応のものに買い替えするのが最も自然な解決策かもしれない。
とは言うものの、ナビゲーションに特化したPND-533Xは、それなりの地図データをメモリに持っていて、オフラインで参照できる強みがある。Google mapの地点データは、経度緯度ともに°以下が小数点表示(例えば34.069663,131.568916)なので、そのままPND-533Xに打ち込むことができない。うまくハックして、メモリー地点を一括で登録したり、いくつかの物件を経由する経路の検索ができるような、野外彫刻と円形分水めぐり専用カーナビに改造できれば相当面白い。ところがmicro SDカードをのぞいてみるに、ユーザー登録した地点のデータがどこにも見当たらない。これらはどうも本体内にストアされているように見受けられる。
今の時点では、Google Mapのデータをダウンロードして、得意のテ(キストデータ)料理で経度緯度のデータを度分秒表記に改め、入力時の手間を軽減するくらいが関の山であろうか。
後日記>元箱を探してマニュアルなど確認していたら、地図データ無料更新券が見つかった。更新の受付期間は今月末(というか今年いっぱい)であって、よくぞ有効期間内に探し当てたものだと感心した。折角なので、webのお問い合わせページから連絡して更新予約番号の交付を受け、指示に従って本体とSDカードを返送する。