先だって東京へは着のみ着のままの普段着で出かけた。すなわち、綿シャツ、セーターの上にnepucaのハーフコートを羽織って、下は昨年夏に新調したスラックスである。宿舎でセーターの左肘がすっかり擦り切れているのに気がついた。
帰ってきてCEOに報告すると、西海岸で新調しようとの提案があって、昼すぎに今宿店に出かける。店内には古着がいっぱいで、これがなかなかハマる。10 mばかり吊るしのセーターを見ていくと、センスがどうこうと言うのでなくても、自分の好みはどれかわかってくるものなのだと気がついた。これと似た感覚は、備前焼の窯元で座敷に上がってお茶をいただきながら拝見しているうちに、目利きになってくる次第と酷似している。ブランドものの舶来のセーターを4着選んで、試着してサイズ確認と(穴が開いたりボタンがとれたりしてないか)検品。このあたり返品不可であるから重要であるとのCEOの指示に従う。それで、1着戻して3着を平均800円で調達。
真夜中をすぎて、入浴の際に手洗いできる2着を洗って軽く脱水し、ホットカーペットに古新聞を敷いた上で型を整えて乾燥させる。翌朝、イタリア製の厚手のセーターを着用して出社。ちょうどこれが肘に穴の開いたセーターのカウンターパートなり。