この間録画した卒業のエンドロールに、サイドストーリーとして紹介されているのを見て。映画を音声付きで見直して、ある程度はっきりしたことははっきりしたが、ウェブサイトで紹介されているようなストーリーとして理解しようとするとあまりにも語られない部分が多すぎて、モヤモヤが残ってしまう。このサイドストーリーと映画は、幾何の問題で引く補助線のようにお互いに相補しあった作りになっている。 もともと「卒業」が村山由佳さんの原作であるのかどうか、よくわからないのであるが、わからなかったことが次々と説明され、穴だらけのジグソーにピースがうまくハマりこむ快感というのは、確かにあるのだが、新たに穴が開いたり余分のピースが出てくるわけではないところに、たぶんこの本の持つ意味が象徴されているのであろう。
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