まだ箱型のMacが出たか出ないかの頃から並列マシンのハードウェアならびにソフトウェア(並列処理用の言語処理系、OS)を開発するという夢のようなプロジェクトであった。どうも平成10年前後にその活動を停止したようであるが、成果はICOTフリーソフトウェアとしてwebで広く公開されている。
これが今のようにハードウェアのコストパフォーマンスがよい時代なら並列マシンはより現実的な選択枝になるとも思われるのに、webページでは、「本年度いっぱいで活動を休止する云々」とのお知らせが掲示されているように、どうもICOT本体としてはフェードアウトしていくようなり。とは言うものの、その成果物が、Linuxクラスタなどに移植され転生するというようなことは表立ってはなかったように思われる。日本のプロジェクトであったこと、Linuxハッカー世代がちょうど産まれた頃のプロジェクトであるため(?)知名度が低いこと、独特のハードウェアに特化したOSと言語処理系、といったあたりが障害なのであろうか。まあ、ともかくシングルCPUのLinuxへのポーティングに成功したものもないわけではないので、あといくつかガシガシやるためにも、とりあえず基盤ソフトウェアなどをどこかにミラーしておく必要がありそうである。と書き込もうとしたら、とりあえず落ちてはないが、リクエストに対する応答が異様に遅い。